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「SAYURI」@映画館

年も明けて半月が過ぎてますが、2006年の初映画館です。
たぶんこのブログをはじめてからハリウッド制作映画を見に行くのは初めてかも~。

今年の幕開けは「SAYURI」にしてみました。
観たかったのよね~。
321931view005 おいらの友達に「AV女優」から「芸者」に華麗なる?!転身を遂げた知人がいて、「一緒に芸者やらない?」と誘われ置屋を紹介された経歴があります。
だからごくフツーの女性よりも少しだけ身近に感じた芸者の世界をアジアの女優が、アメリカの監督がどう描くかめちゃめちゃ興味ありまして。
そして監督があの「CHICAGO」のロブ・マーシャル監督。元舞台人のおいらにとってめちゃくちゃ衝撃の「CHICAGO」ですから、観ない訳には行きません。

いつもの事ながら長い前置き^^;
以下ネタバレありの感想です。

ストーリーは芸者の置屋に売られた少女が寂しい生活を送っていた時に、唯一優しくしてくれた紳士にもう一度会うために、芸者としていきる覚悟を決め、そして成功して行く。その一方でずっと恋心を抱いていた紳士に芸者となって出会うが、いろんなことに翻弄されながらもその想いを貫き通す。

これでも純血の日本人ですから
「つっこみた~いっ!」
衝動にはもの凄くかられます。

上の着物の着方だってつっこみいれたくなるっしょ?

でも突っ込むのもやめて許しましょう(笑)
146分という比較的長めの映画ですが、飽きることなくひきつけられちゃったんだからさ。

そして見事な色彩。海外から見る日本って決して水墨画ではないんだね。戦前の日本にはアジアンビューティーならぬジャパニーズビューティーな世界が存在したのであれば、それを守り通さなかった事は日本人としてちょっぴり寂しかった。確かにそこには「わび・さび」なんてものはありませんでしたが、お見事です。

ご存知の通り、全編英語(冒頭部分除く)なんですが、何故か随所に日本語が。挨拶はもちろん、おそらく英語に訳しにくい単語はそのまま使われてましたね。確かに「置屋」を「GEISHA House」ってしたり「姐さん」を「BigSister」なんてやってましたが、外国ではその部分字幕出たんでしょうか?個人的に好きだったのは「延さん」と「さん」付けしてました。「ベストキッド」の宮城さんみたい。

もちろん「芸者」の世界ですから「舞」があります。
お座敷での舞は立ち居振る舞いをごまかすためか、派手な扇子の使い方。あのねぇ、2丁扇なんてフツーの日舞ではしないと思います。まさに舞台役者の使い方。派手なんだけど「要返し」のようなおしとやかな使い方をせずにぽんぽん放り投げるし。まっ、あれはあれで難しいから「大変よく練習したで賞」を差し上げるとして。
その延長で芸者さんの舞台見たいのがあるんですが、最初は花柳流みたいな踊りだし、大トリの踊りは「それは日舞ではないでしょー」って思う演出。でもさ、あのぽっくりを誰の支えもなくあそこまで歩けるんですから、これも「よく練習したで賞」を差し上げます。

少女時代より目を見て「水の相が強い」と言われるSAYURIですが、あれカラーコンタクト入ってたよね?!目の青いに日本人を探すのは大変だぞぉ?

日本文化の一つとして「相撲」のシーンがあります。なんと「舞の海」ハリウッドデビューです。相撲好きの延さんが「はたき込みをするぞ」と言ってましたがあれはどう見てもはたき込みではありません。はたきこみはばたっと前に倒れます。投げてました。おそらく「すくい投げ」かと思われます。オット相撲好きなんで語ると長くなっちゃうからこの辺にして、ぜひともデーモン閣下に判定していただきたいです。

あ゛~~~っ!
突っ込まないと言っておきながら突っ込んじゃいました^^;

でもお話も視覚的な要素も音楽的な要素も好きです。今までいろんな形で日本が描かれました。「日本が好き」なリュック・ベンソンも「TAXIⅡ」で日本を描いてくれましたが、「これが日本です。」とはいいたくなかった。でもこの作品で「『昔の日本にはこんな世界がありました。』と言って世界中に送り出してください。」とお願いしたいです。

最後は余談ですが
こんなおいらですが舞台人としてだけでは食ってはいけなくて、夜もお仕事してました。「豆葉姐さん」「初桃姐さん」や「おカボ」みたいな人は現実にもいるんですよね~。もちろん桃井姐さん演じる「おかあさん」も。ちょっとぉ、いつの間に夜の銀座偵察してん?と突っ込みいれたくなるくらい。ちょっと昔の仕事仲間の顔を思い浮かべたおいらです。

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Comments

確かにツッコミどころ満載でした。(笑)
踊りは、どう見ても日舞では無い・・・。
でも、映像は、綺麗だったんで、許しときましょう。
それにしても、前評判どおり、華麗なる女優達の戦いでしたね。
ちなみに、五社英雄監督の「陽暉楼」が、懐かしく思い出された次第です。

Posted by: カオリン | January 19, 2006 at 08:30 PM

カオリンさま
投げっぱなしTBにお返し&コメントありがとうございます。
外国の人が思い描く日本ってこんなにきれいなんだって思いました。
現実とのギャップに驚かれなければいいんだけど。

「陽輝楼」と「吉原炎上」は女の世界で生きる姐さんたちのバイブルみたいなもんですから、「SAYURI」もお仲間に入れますかね?

Posted by: うりうり | January 20, 2006 at 12:03 PM

うりうりさんこんばんは~。
TBありがとうございます。
しばらくです~。
ツッコミどころも日本人へのサービス?なんちゃって。
プログラムに桃井の姉さんが、監督に
「美の戦いには貴女は加わらないで」という意味のことを言われたということが書いてあってウケてました。
やるなあ桃井。

Posted by: ヒス・テリー | January 21, 2006 at 08:46 PM

アタシは 見てません。 というか 映画館に行ってない~~~。 実は 師と仰ぐ女性が 向島の方でした。 もう 実母より年上の方で 当時 英語を習っていたため ウイリアムホールデンなどが 来た際にお供したという経験のある アタシには 絶対越せない女性です。 今でも とても 綺麗で 背筋を伸ばし 年齢を感じさせない生き方をしてる方です。 ・・・と ちなみに その方に会うときは あたしは 別人です・・(爆!!)

 芸者さん・・・ 寝床を供にする。というわけでは ありません。 芸者さんは 極めると 最高の女性ですよね。

うりうりちゃんの 籍を置いた 置屋さんは どこ??? 気になる???(笑)

Posted by: ぴんく | January 21, 2006 at 09:03 PM

お~ あの おはしょり・・・ 変??
 幼稚園の盆踊りに参加する幼児のようだ・・ボソ・・・
軽くつっこんじゃいました~~~♪

Posted by: ぴんく | January 21, 2006 at 09:05 PM

ヒス・テリーさま
2006年の1作目が一緒になりましたね^^
今年もヨロシクです。
監督から桃井姐さんへの一言、いいですね。
っつーことは監督は桃井姐さんの「美しさ」認めてなきゃ
こんな台詞でないですもんね。
かっけー!桃井姐!!

Posted by: うりうり | January 22, 2006 at 04:39 PM

ぴんくさま
>芸者さん・・・ 寝床を供にする。というわけでは ありません。 芸者さんは 極めると 最高の女性ですよね。
ロブ・マーシャルはこの所を良く解ってこの映画を撮ってくれたんです!これも日本の誇りに思えるところです。

それにしてもすてきな方を師と仰いでらっしゃるんだぁ!
芸妓さんたちのあの凛とした空気感は、普段見ないものを見て理解して飲み込んできたからなんだろうな。真似できる物ではないよねぇ・・・。
籍は置いてないんだけど、紹介されたのは神楽坂です。

そうそう「おはしょり」は舞妓はんはするのよ。振袖の部分も。帯とかすその返しとか気になっちゃうのよね^^;

Posted by: うりうり | January 22, 2006 at 04:49 PM

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